ヤメ時をデータで見直す - 稼働時間と時給から「粘りすぎ」を見つける
「あと少し回せば当たる気がする」。そう思って粘った結果、傷を広げた経験は誰にでもあるはずです。ヤメ時の癖は感覚では直りませんが、稼働時間を記録すると数字で見えるようになります。
収支額だけでは「どう負けたか」が分からない
同じ「1万円勝ち」でも、2時間で終わった日と、朝から閉店まで12時間打ち続けた日では意味がまったく違います。 同じ「1万円負け」でも、1時間で見切った日と、何時間も取り返そうとして粘った末の1万円負けでは、立ち回りの評価が逆になります。
収支額だけの記録では、この違いが消えてしまいます。ヤメ時を見直すには、その結果に何時間かかったかを残す必要があります。
時給で比べると見え方が変わる
時給は、収支額を稼働時間で割った値です。次の2日を比べてみます。
| 日 | 収支 | 稼働時間 | 時給 |
|---|---|---|---|
| A | +10,000円 | 2時間 | +5,000円 |
| B | +10,000円 | 10時間 | +1,000円 |
収支だけ見れば同じ勝ちですが、Bの日は10時間拘束されて1時間あたり1,000円しか増えていません。 しかも長く打つほど、途中で大きく負けていた可能性も高くなります。最終的に同じ額に落ち着いたのは、たまたまかもしれません。
「粘りすぎ」はマイナスの時給が長時間に偏る形で出る
稼働時間を1か月ほど記録したら、負けた日だけを並べて稼働時間を見てみてください。 ヤメ時に問題がある人は、負けた日ほど稼働時間が長いという偏りが出ることがよくあります。
これは、負けている台から離れられず、取り返そうとして時間とお金を追加しているサインです。 勝っている日は満足して早めに切り上げるのに、負けている日は切り上げられない。この非対称が、収支を押し下げます。
1台ごとに記録すると、ヤメ時の判断が見える
1日に複数の台を打った場合は、1日まとめてではなく台ごとに分けて記録するのがおすすめです。 台ごとに開始・終了時刻を残しておくと、「この台には何時間座ったのか」「移動した判断は正しかったのか」を後から確かめられます。
カモログでは、収支は1件ごとに機種と店を持つ形で記録するので、1台=1件で付ければ自然に台ごとの時給になります。 稼働時間は任意項目で、チェックを入れたときだけ開始時刻と終了時刻を保存し、分析画面に時給として反映されます。
ヤメ時のルールを先に決めておく
データで癖が見えたら、次は打つ前にヤメ時のルールを決めます。感覚ではなく、事前に決めた条件で機械的にやめるためです。
- その台での投資が一定額に達したらやめる
- 一定の時間が経ったら、収支に関係なく一度席を立つ
- その日の負けが一定額に達したら、その日は終わりにする
どの金額・時間が適切かは人によって違います。だからこそ、自分の記録から決めるのが一番確かです。 ルールを決めたら、それを守れたかどうかもメモに残しておくと、次の見直しに使えます。
1日を台ごとに分けると、どこで傷が広がったか分かる
同じ「1日で3万円の負け」でも、台ごとに分けて記録すると中身が違います。
| 稼働 | 収支 | 時給 | |
|---|---|---|---|
| 1台目 | 2時間 | −5,000円 | −2,500円 |
| 2台目 | 6時間 | −25,000円 | 約−4,200円 |
| 合計 | 8時間 | −30,000円 | −3,750円 |
1日まとめて「8時間で3万負け」と書いていたら、ここまでしか分かりません。台ごとに分けると、 2台目に6時間座り続けたことが負けの大半を作っていると読めます。 次に同じ状況になったとき、「この台に何時間座ったか」を意識できるようになります。
時間で区切る習慣をつくる
ヤメ時の判断が鈍るのは、打ち続けている最中です。判断を鈍らせないために、結果に関係なく一度席を立つ区切りを決めておく方法があります。
- 1〜2時間ごとに席を立ち、飲み物を買うなどして数分離れる
- 離れている間に、その台での投資額と経過時間を記録する
- 戻る前に「続ける理由」を一つ言えるか確かめる。言えなければ終了
記録を付ける行為そのものが、いったん頭を冷やす時間になります。負けている最中ほど面倒に感じますが、 そこで数字を見ることが、深追いを止める現実的な手段になります。
時給は「勝つための指標」ではない
最後に注意です。時給はあくまで振り返りの指標で、「時給を上げるために長く打て」という意味ではありません。 プラスの時給が出ていても、それは過去の結果にすぎず、次に打ったときに同じ結果になる保証はありません。 時給を見る目的は、自分がどんな条件で時間とお金を失っているかを知ることです。
あわせて月の予算を決めて守るも読むと、 時間だけでなく金額の上限も決めやすくなります。