タグで立ち回りを検証する - 朝一・イベント日・ハイエナを比べる方法
「朝一から行くと勝てる」「イベント日は熱い」「ハイエナは負けない」。打ち手の間ではいろいろな感覚が語られますが、それが自分にとって本当かどうかは、記録にタグを付ければ確かめられます。
感覚は、印象に残った日に引っ張られる
人の記憶は、強く印象に残った出来事を実際より多く見積もります。朝一で座った台で大勝ちした日のことは何年も覚えていますが、 朝一から並んで何も起きずに負けた日のことはすぐに忘れます。その結果、「朝一は勝てる」という感覚だけが残ります。
これを確かめるには、条件ごとに記録を分けて、実際の成績を比べるしかありません。そのために使うのがタグです。
比べたい条件をタグにする
タグは、店や機種では表せない「その日の条件」を記録するためのラベルです。たとえば次のようなものが向いています。
| 比べたいこと | 付けるタグの例 |
|---|---|
| 打ち始めた時間帯 | 朝一 / 昼から / 夕方から |
| 店の状況 | イベント日 / 平常日 |
| 台の選び方 | ハイエナ / 設定狙い / 好きな台 |
| 打った理由 | 予定通り / 仕事帰りに寄った / 取り返しに行った |
最後の「打った理由」は見落とされがちですが、効果が大きいタグです。「取り返しに行った」日の成績を集計すると、 多くの場合はっきり悪い数字が出ます。自分の衝動がどれくらい高くついているかが、金額で分かります。
付けるときの3つのルール
1. 表記を統一する
「朝一」と「朝イチ」と「あさいち」が混ざると、集計が別々に分かれてしまいます。一度決めた表記を使い続けてください。 カモログでは一度使ったタグが候補として出るので、候補から選ぶようにすると表記ゆれを防げます。
2. 対になるタグも付ける
「イベント日」だけを付けていると、比べる相手がいません。「平常日」のように、比較の相手になるタグも同じように付けてください。 何も付けていない日は、どちらの条件だったのかが分からなくなります。
3. 結果を見てから付けない
勝った日だけ「設定狙い」、負けた日は「好きな台」とあとから付け分けると、集計は自分の思い込みを補強するだけになります。 タグは打つ前に決まっていた条件で付けてください。
結果を読むときは回数を必ず見る
カモログの分析画面には、タグごとの収支がまとまって表示されます。ここで一番注意したいのは回数の少なさです。
「ハイエナ」タグが3回で合計+2万円、「設定狙い」タグが20回で合計−5万円だったとしても、それだけで「ハイエナのほうが勝てる」とは言えません。 3回の結果は偶然で簡単にひっくり返ります。条件の良し悪しを判断するなら、少なくとも数十回分は溜まってから比べてください。
また、合計額は回数が多いタグほど大きくなります。回数が違うタグどうしを比べるときは、合計額ではなく 1回あたりの平均や回収率で見るのが公平です。
タグを増やしすぎない
条件を細かく分けるほど、1つのタグに溜まる回数は減ります。「朝一・イベント日・ハイエナ・A店」と4つ重ねると、 その組み合わせに当てはまる日は月に数回しかなく、いつまでも判断できるだけの回数が溜まりません。
比べたい軸は一度に1つか2つに絞ってください。まず「朝一かどうか」だけで数十回分を集め、 差が出るかを見る。それが済んだら次の軸に移る、という順番が現実的です。
| タグの付け方 | 1か月で溜まる回数の目安 | 判断 |
|---|---|---|
| 朝一 / 昼から の2種類 | 各5〜10回 | 数か月で比較できる |
| 朝一+イベント日+ハイエナ+店名 | 1〜2回 | 何年かかっても判断できない |
※ 回数は打つ頻度によって変わります。ここでは月に10〜20回打つ人を想定した目安です。
検証の目的は「やめる条件」を見つけること
タグで検証すると、勝てる条件を探したくなります。ですが実際に役立つのは、はっきり負けている条件を見つけて、それをやめることです。 「仕事帰りに寄った日」「取り返しに行った日」の成績が悪いと分かれば、その日は打たないと決めるだけで収支は改善します。