収支記録を続けるコツ - 三日坊主にならない最低限の付け方
収支記録を始めた人の多くが、数週間でやめてしまいます。原因はたいてい、記録が面倒になることです。この記事では、完璧さを捨てて「続けること」を最優先にした付け方を紹介します。
続かない原因は「全部書こうとする」こと
記録を始めたばかりの頃は、やる気があるぶん項目を増やしがちです。投資と回収に加えて、打った台番号、ゲーム数、ボーナス回数、 小役の出現、その日の並び、ヤメた理由……。最初の数日は楽しく書けますが、負けて疲れて帰った日にこれを全部埋めるのは苦痛です。
そして一度書かない日ができると、その日の記憶はすぐに曖昧になります。「あとで書こう」と思った日の分が溜まり、 埋められない穴ができた時点で、記録そのものをやめてしまう。三日坊主の多くはこの流れです。
つまり、続けるために必要なのは気合いではなく、書く量を最初から減らしておくことです。
毎回必ず残すのは5つだけ
収支を振り返るのに最低限必要なのは、次の5つです。
- 日付 — いつ打ったか
- 店 — どこで打ったか
- 機種 — 何を打ったか
- 投資額 — いくら使ったか
- 回収額 — いくら戻ってきたか
この5つがあれば、月ごとの収支、店ごと・機種ごとの成績、勝った日と負けた日の割合まで、あとからすべて計算できます。 逆に言えば、これより少ないと振り返りに使えません。「今日は負けた」とだけ覚えていても、何の判断材料にもならないからです。
カモログの収支入力でも、必須なのはこの5項目だけです。収支額は投資額と回収額から自動で計算されるので、引き算をする必要もありません。
書くのは「その場」か「店を出た直後」
記録の精度をいちばん落とすのは、時間が経ってから思い出して書くことです。特に投資額は、何回サンドに入れたかを 帰宅してから正確に思い出すのは難しく、人は無意識に少なめに見積もります。負けを小さく覚えておきたいからです。
おすすめは、台を離れたらすぐ、遅くとも店を出た直後に書くことです。 1台ごとに記録すれば、「どの台でいくら使ったか」も混ざりません。帰りの電車や駐車場で書く習慣にしてしまうと、書き忘れはほぼ無くなります。
あとから足せるものは後回しでいい
稼働時間、メモ、タグといった項目は、記録の価値を上げてくれますが、なくても記録は成立します。 余裕がある日だけ書けば十分です。
慣れてきたら、まず稼働時間を足すのがおすすめです。 開始と終了の時刻を入れるだけで、収支額だけでは見えなかった「時間あたりの成績」が分かるようになります。 その次がタグです。
書き忘れた日は「分かる範囲で」埋める
どうしても書き忘れる日はあります。そのときに一番やってはいけないのは、穴を理由に記録をやめることです。 正確な数字が分からなければ、覚えている範囲で近い金額を入れ、メモに「概算」と書いておけば十分です。 1日分が多少不正確でも、1か月、1年と積み重なった記録全体の価値はほとんど損なわれません。
ただし、概算は必ず多めの投資・少なめの回収に寄せてください。 記憶は自分に都合よく歪むので、控えめに書いたつもりでも実際はもっと負けていることがほとんどです。
最初の1か月の進め方
| 時期 | やること |
|---|---|
| 1〜2週目 | 必須5項目だけを、打った日に必ず入れる。それ以外は何も書かない |
| 3週目 | 慣れてきたら稼働時間(開始・終了)を足す |
| 4週目 | タグを2種類だけ決めて付け始める(例: 朝一 / 昼から) |
| 月末 | 月の合計投資と回収率を見る。増やす項目は、ここで必要だと感じたものだけ |
最初から全部を埋めようとしないのが肝心です。項目は「見たい数字が出てこなくて困ったとき」に足すのが、いちばん続きます。
よくあるつまずきと対処
| つまずき | 対処 |
|---|---|
| 換金せず持ち玉のまま台を移った | 枚数を換金率で円に換算し、1台目の回収と2台目の投資の両方に入れる(詳しく) |
| 投資額をはっきり覚えていない | 多めに見積もって入れ、メモに「概算」と残す |
| 2〜3日分まとめて書きたくなる | 分かる範囲で埋めて先に進む。空白を作るほうが続かなくなる |
| 負けた日に書く気が起きない | 金額だけ入れて閉じる。理由や反省は後日でいい |
続けた人だけが見られるもの
記録は、続けた期間が長いほど意味を持ちます。1週間分では偶然の勝ち負けしか見えませんが、3か月分あれば 「この店では勝てていない」「この機種は相性がいいと思っていたが、実はそうでもない」といった傾向が見え始めます。
そしてほとんどの人が、記録を続けて最初に知るのは自分が思っていたより負けているという事実です。 それを知ることが、負けを減らす出発点になります。 なぜ負けを記録することが大事なのかは、負けを記録する意味で詳しく書いています。